天童荒太は『包帯クラブ』で初めて読んで、全体的に優しさがにじんでくる小説家だなぁと思い、それから何冊か読んだ。今回はタイトルが禍々しいが、中身はそれ以上に恐ろしい。中古で単行本を買ってから知ったのだが、文庫版はほぼ全面改稿されているようだ。そういう経緯もあって、またこの「オリジナル版」なるものが発売されたようなので、ファンが多いんだろう、きっと。
ところで天童荒太は小説家にしては精神科のことをよく勉強しているほうだと思うけれど、やはり現場の雰囲気、職員心情などは現実とはちょっと違うなぁと感じた。
蔵書決定。
ところで天童荒太は小説家にしては精神科のことをよく勉強しているほうだと思うけれど、やはり現場の雰囲気、職員心情などは現実とはちょっと違うなぁと感じた。
蔵書決定。