2012年9月28日

でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相

でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相
この本は非常に面白かった。面白いなんて感想は、この事件でやり玉に挙がってひどい目に遭ってしまった教師にとっては腹立たしいかもしれないが……。それにしてもひどい両親がいたものだ。モンスター・ペアレントという言葉では生ぬるさを感じる。もはや病的レベルなのだ。

この本に出てくる原告の母親は、自分にアメリカ人の血が入っているに始まり、様々な嘘のプロフィールを言い連ねる。そして、それが裁判所で暴かれると、それを覆い隠すような嘘を塗り重ねていく。その嘘の上塗りがなんとも痛々しい。こういう嘘をつく輩に、ロクな奴はいない。いや、そんなにすぐバレるような嘘をつく奴なんていないだろ、と思うかもしれないが、皆が思っている以上にそういう人というのはいるものだ。ただ、嘘に気づかないだけで。

これは是非とも学校関係者に読んで欲しい一冊。

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