2012年11月10日

0点の思い出

認知症患者に質問検査をするとき、野菜の名前をたくさん言ってもらう項目がある。それをカタカナで速記するのだが、これがちょっと苦手。そういえば、普段カルテを書くときもカタカナは下手というか筆記のリズムが狂うというか……。

「テストで0点とったことがあるか?」というコラム記事を見てふと思い出した。小学校一年生(?)のときのカタカナテストで0点とったんだった。あれは衝撃だった。先生が笑いながら、

「紙の上に饅頭が乗ってるよ」

と言っていたことまで思い出した。精神科医としては「トラウマ体験」なんて軽々しく使いたくない単語だが、あれはトラウマに類する体験だったと思う。

こんな俺だったのだから、子どもが0点取っても温かく見守ろうと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントへの返信を一時中止しています。
一部エントリでコメント欄に素晴らしいご意見をいただいており、閲覧者の参考にもなると思われるため、コメント欄そのものは残しております。
また、いただいたコメントはすべて読んでおります。