2013年3月9日

私がしたことは殺人ですか?

私がしたことは殺人ですか?
怖い……、やっぱり医療職は地雷だらけの野原を歩くようなものなのか……? 説明と同意を得ていて、それをカルテに記載していたとしても、「信用できない」と判断されてしまうなんて……。家族にしつこいくらいに説明するのは当然としても、さらに同意書をもらうくらいはしておかないと危険だな。こんな殺伐とした医療に誰がした?

個人的に医療訴訟保険に入っている。更新のための振込み期限が近い。年間数万円という出費だが、この医療を取り巻く現状をみると、いつ訴えられてもおかしくないし、昨今の医療訴訟では医療者から見たら理不尽な訴えでも、医療者側がいくらか支払うことになるケースが多い。例えば1000万円の損害賠償を要求した裁判で、「被告(医療者側)に50万円の支払い命令」という判決もあり、これなんかは見る人が見れば明らかに「被告側の勝利」ではあるのだが、では現実の被告の気持ちはどうかというと、
「なんでこんなことで時間を取られたうえ、一生懸命に働いて得たうちから50万円も払わなきゃならないんだよ」
という憤りがあると思う。訴えられて、裁判では勝ったものの、その怒りからうつ状態に入ってしまった医師を知っている。だからせめてもの安心を買うという意味で、医療訴訟保険に入っているのだ。

2 件のコメント:

  1. ししとう432013年3月10日 3:03

    日本の裁判は精神衛生上非常に悪いから、判決なら50万でも、さっさと終わらせたい気持ちが働いて、200万で和解というのもあるし。
    弁護士に当たり外れもあります。
    いしかわじゅん氏の「鉄槌!」なんて読むと、裁判は暇人ほど有利だと思うのでありますから、保険に入るのは正解と思います。
    交通事故に備えて任意保険に入るようなものですね。

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    1. >ししとう43さん
      昨日、更新のための振り込みを済ませました。
      和解で200万円とか、もう、なんでそんな金額を払わなきゃならないんだ!! 医者だってその金額は軽くポンと出せる額じゃないんだぞ!! と思っちゃいます。
      ちなみに、自動車保険は無制限に入っています。

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