2014年8月22日

犯罪は予測できる

犯罪は予測できる
犯罪が起こりやすい場所をなくす、あるいはそういう場所を重点的にパトロールする、もしくはそういう場所に近づかないのが、防犯に効果的であるという本。

では「犯罪が起こりやすい場所」にはどういう特徴があるのか。

キーワードは、「入りやすい」と「見えにくい」である。もっと詳しく知りたい人は本書を読んで実感してもらうとして、なるほどと思ったのは、本書のメインテーマではないが「犯罪と刑罰のバランス」について。

犯罪を防止するためには、「犯罪から得る利益」より「刑罰で受ける不利益」が大きければ良いが、不必要に重い刑罰は、犯罪者が刑罰を逃れるために犯罪を重ねる、あるいはより重い犯罪へ手を出す恐れがある、という記述。

強姦犯は死刑にしろという過激な意見がある。気持ちは分かるが、もしこれが認められたら、被害者に顔を見られた強姦犯はどうするだろうか。死刑怖さから被害者を口封じのために殺すかもしれない。それでも、「死刑」が抑止力となり強姦が減ることに賭けるべきだろうか。

どちらが良いのか専門家ではないので分からないが、日ごろ考える材料にはなりそうだ。

前半は面白かったが、後半は流し読み。
Amazonレビューでは、これが俺の評価に近いかな。

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