2017年2月9日

病院の未収金の話

病院に金を払わない人たちがいる。診察や検査を受け、説明を聞き、処置をされ、処方箋をもらった後に、会計は済まさずにスタコラサッサと帰っていくのだ。処方箋は病院の印鑑が押していないと無効なことがあるのだが……。

コンピュータ管理されているので、そういう未払い常連の人は受付けで分かる。
「あ、この人、未収金の人だ」
しかし、だからといって、
「前回までの分を支払っていないので、受診は拒否します」
とはできない。

当院の場合、今までに積もり積もった未収金が3700万円以上。ド田舎の病院でこの状況。

「病院は金儲け主義」「医は算術になり下がった」なんて、どこの世界の話だろう?


ところで、入院患者の家族が長年にわたって入院費を滞納している。家族の生活ぶりからするに、金がないわけではないが、毎回のらりくらりと逃げていく。この件について、病院の事務から、
「家族が来たら、看護師から入院費を請求するように」
という指示が出たので、それはオカシイだろうと反発を招いた。そこで、
「家族が来たら事務を呼ぶように」
という方針に変わったのだが、それも俺が却下した。看護師が請求するにしろ、事務を呼ぶにしろ、そんなことをしたら、その家族が面会に来なくなる。そちらのほうが不利益が大きい。家族が面会に来る来ないに関係なく、病院の取り立て屋が自宅まで出向けば良いのだ。こうすれば、「借金は、待ち伏せではなく、追いかけてくるものだ」と認識してもらえる。

4 件のコメント:

  1. うわ、3700万って凄いですね
    でもさ、患者さんも患者さんだよね
    有難いって気持ちはないんだろうか?
    払ってないのに、又診察に来る
    後ろめたさはないんだろうか?

    最近わかんない人多い気がする...

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  2. >junkoさん
    ほんと、後ろめたさはないんでしょうかね?
    きっとそんな感覚がないから繰り返すんでしょうね……。

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  3. Willwayさん
    最近さ――
    羞恥心とか、後ろめたさとかっていうのがない人多くありません?

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  4. >junkoさん
    ぶっちゃけ、多いです、はい。

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