2017年4月28日

病院と施設

うちの母は「ボケたら施設に入れてくれ」と言うし、自分もボケたら家族に迷惑かけないよう施設に行こうと思う。でもいざ認知症になると、そんな決意も忘れちゃうだろうし、なんで自分が施設に行かなければいけないのか判断できなくなるだろう。

そんな認知症の高齢者をもてあましている家族にとっての「病院」と「施設」は、病院だと周囲に対して「入院している」(場合によって「医者に入院させられた」と表現する人もいる)と言える。これに対して、施設だと「預けている(入れている)」となり、これは家族が自ら高齢者を施設に連れて行ったような響きがあり(実際その通りのこともあるのだが)、外聞が悪いと思う人たちも多いように感じる。

老人ホームは、かつて「養老院」と呼ばれていた。それが昭和38年に老人福祉法が制定され「老人ホーム」と改称された。当時の「養老院」という言葉には「陰」「暗」のイメージがあったのかもしれない。「ホーム」という言葉に「陽」「明」を期待したのかもしれない。

しかし、それから50年以上経ったいま、「養老院」のほうが「入所」ではなく「入院」という言葉を使えるし、家族にとって心の負担がいくらかは軽いのではないだろうか。

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