2019年3月4日

ダサいSF 『マイノリティリポート』


SFは映画も小説もマンガも、「ありえるか、ありえないか」のギリギリ、あるいは思いきって「ありえない」ほうに振りきれるほうが面白いのに、この映画は中途半端でなんともダサい。そして、そのダサさでもって2時間半も引っ張られるのだからたまらない。

CG全盛の時代。映像は製作者がどう頑張って派手にしても、それで観客が驚くことはない。だからこそストーリーに期待するのだが、これはちょっと……残念だった。1時間半くらいのコンパクトなものにしていれば、もう少しマシだったかもしれない。

と書いてみて、人によっては「名作!」「感動した!」と評価するスピルバーグの『A.I. Artificial Intelligence』を思い出した。これもワクワクしながら観始めたのに、ダラダラと2時間半も引きずられて辟易したのだった。

星1.5。0.5のぶんは、トム・クルーズが好きだから。

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