2017年8月8日

死神の千葉、大活躍!! 『死神の浮力』


前作『死神の精度』は緩やかにつながる短編集だったが、今回は前作ファンにとっては嬉しい長編。死神の調査期間である7日間を、一日ごとに死神の千葉、主人公の山野辺寮の視点で描かれている。

山野辺夫妻は一人娘を殺害されている、という胸の痛い設定。死神の千葉は、そんな辛い境遇にある山野辺が「可」なのか「見送り」なのかを調査しにやって来ている。7日間の調査の結果、「可」なら翌日に死亡する。「見送り」なら一定期間の寿命が保証される。

本書のテーマの一つは「サイコパス」。娘を殺した犯人がサイコパスなのだが、どこかでこのキャラクターは見たことがあると思ったら、宮部みゆきの『模倣犯』だった。あの犯人も強烈なサイコパスだったが、本書の犯人である本城も負けず劣らずの冷淡さだ。

ネタバレになるから、これ以上はもう書けない。とにかく面白かったのでお勧めだ。

※平成29年8月7日時点で、文庫よりkindleのほうが倍近い値段という異常な価格設定となっている。リンクは画像の関係上kindleに貼ってあるが、安く読みたい人は文庫を。

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