2019年10月24日

援助職を長く続けるために必要なこと『悲しみにおしつぶされないために 対人援助職のグリーフケア入門』


対人援助職に真面目に取り組んでいる人は、たいてい自分の神経をすり減らす経験をしている。どんなに周りからはのほほんとしているように見える人であっても、実際には多かれ少なかれ、精神的に疲弊したことがあるはずだ。

ある人はそれで援助職を辞するかもしれない。また、ある人は仕事を続けるものの、援助対象者とは極端に距離をとることで自らの精神衛生を保つという方法をとるかもしれない。いずれにしろ、援助される側としては好ましくない。

適切な援助を、長期にわたって安定して提供するためには、援助者が振り回されたり押しつぶされたりしてはいけない。そのためにどうすれば良いか。以下の引用を読んで、ハッとする人も多いのではなかろうか。
援助職に就いている人たちは、人のために働くのは得意ですが、自分のためのケアは不得意です。
援助職の専門家は、自分自身にはどういう問題・課題があり、自分がどういう生育歴をもっているか、そして自分のどういう問題が未解決になっているのかということを、ちゃんと知っておくことが必要 
自分の問題を全部解決してからでなければ援助者になってはいけない、というわけではありません。問題はあっていいのですけれども、自分にはどういう問題・課題があって、そのために自分は今どんな取り組みをしている……、ということをふまえて仕事をすればいい
 みなさんのいい仕事で、たくさんの人が笑顔を取り戻しますように。

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