2012年2月12日

太郎に「待て」を教え込む

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ガッツリと躾け上げられた犬も格好いいと思うが、多少はやんちゃなくらいで良いじゃないと思っていた。だから、よっぽどじゃないと太郎を怒らないようにしてきた。そんな甘い教育でも、「お座り」や短時間の「待て」くらいはできるし、物を投げて取ってこさせるのもできる。もう充分という気もしていたのだが、やはり気になるのが、「待て」で待てるのがあまりに短時間すぎること。ここはひとつ、バシッと教育してみるか。ちょうど2歳になるころだし、大人の世界を分からせるのも良いだろう。

というわけで、ご飯をあげるときに教育を開始した。短時間の「待て」は今まででもできるのだが、あくまでも短時間。我慢できなくなったらご飯に飛びかかってしまう。そこで厳しく叱れば良いのだが、ついつい黙認してきた俺も悪かった。よし、もはや容赦はしない。

俺は、太郎にとってのボス犬になるのだ。

そう決意して、ご飯を置いて「待て」を命じた。すると、ほんの一分もしないくらいで太郎がご飯に飛びかかろうとした。今こそボスの怒りの見せ場。これまで叩くことはしなかったし、これからもするつもりはない。俺はあくまでもボス犬なのだ。だから、噛みつく!!

といっても、実際に噛むわけにもいかず、背中の皮を引っ掴んでエサから離して引きずり倒し、「お前は誰の許可をもらってエサを食べようとしているんだバカモン」という感じで睨んだ。立ち上がらせて、背中を撫でてあげて、もう一回仕切り直し。

すると、あっという間に学んだ。俺がボスで、太郎は家来、という認識をしっかり持ったようだ。それから一週間も経っていないが、今のところ「待て」をさせるとかなり長時間がんばる。ただし吠える。ビーグル犬は『森の声楽家』と言われるくらいに声が大きいので、近くで吠えられると鼓膜が震える。

今日は吠え声のあまりのうるささに、太郎が吠えるのに合わせて俺も犬のマネをして「ウーッ」と唸ってみた。すると、太郎は座っている俺の足もとへスススッと身を寄せるようにしてやって来た。おまけに寝転がって腹まで見せるのだ。もう完全に主従関係を把握しているようである。


やはり、うちの太郎は当代随一の頭の良さなのだ。

(飼い主バカの手記より)

2 件のコメント:

  1. サンチも「待て」の時間が短いです。
    やはり噛みつくか。
    せんじつ居酒屋で隣り合わせたおじさんは実際に噛みついたそうです。そうとう”悪い”シバだったけど見違えるようになったそうです。

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  2. >佐平次さん
    飼い犬は上下関係がはっきりしているほうが精神的に安定する、となにかで読んだ気がします。叩くというのは多分犬の世界では不自然なことだと思うので、やっぱり噛むか、噛むような行為が一番良いのかなと思います。
    最近、こういうものも知りました。
    『カーミング』
    http://www.lcv.ne.jp/~ponhouse/sigunaru.html

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