2012年8月24日

飼い喰い――三匹の豚とわたし

飼い喰い――三匹の豚とわたし

半年間かけて豚を三匹飼って、それを実際に屠殺する様子まで見て、そして最後は食べようと思い立った著者のエッセイ。もともと世界各地の屠殺に関する本も出している人で、この企画はわりと細かい知識を持ってスタートしている。その点で、『豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日』の行き当たりばったりで思いつきだけの豚飼育とは一線を画す。

著者の内澤は豚にそれぞれ名前をつける。それを畜産の仕事に就いていて内澤にいろいろと指導をしてくれる男性が知り、「なんで名前をつけたんだよ……」と言われる。若い畜産農家の男性も、昔はつぶす(殺す)時は隣の農家の豚と取り替えてつぶして食べていましたよ、と言われる。もっともな話だと、俺は思う。

生き物を食べる、ペットを食べる、食べると決めて生き物を飼って実際に食べる、ペットに限らず飼っていた生き物を食べる。どれも「肉を食べる」という行為は同じだけれど、自分を主語に置いて考えるとなんとなく違ってくる。

屠殺はYoutubeで観れるみたいだし、興味のある人は調べてみると良いかもしれない。

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