2014年7月2日

新宿駅前での焼身自殺はただのテロ

集団的自衛権の行使容認に反対して、新宿駅前で焼身自殺をした人がニュースになった。このように文字通り「命がけで訴える」というのは、「自らの命を人質にとった脅迫」である。
何らかの政治的目的のために、暴力や暴力による脅威に訴える傾向や、その行為のこと。
これを、テロリズムという。そして、この「暴力」には自分への暴力も含まれる。焼身自殺を図った彼の行為に賛同したり共感したり美化したりする人がチラホラいるようだが、それは無意識にテロを容認しているということだ。

集団的自衛権に反対するためにテロ行為に走る、そのことの矛盾、バカらしさ、愚かしさ。集団的自衛権に関する議論そのものよりも、あの人が行なったのはテロ行為であるということを、より多くの人に気づいて欲しい。

正しいことを主張するのに、手段が間違っていたら意味がない。集団的自衛権への賛成・反対のどちらが正しいかどうかはともかくとして、演説を焼身自殺で締めくくった時点で彼の行為はただのテロリズムに堕してしまったのだ。

<関連>
戦争反対のためのテロさえ否定する、それが真の暴力反対である
テロを美化する人たち

新宿南口で男性が焼身自殺図る 「集団的自衛権の行使容認に反対」演説後 2014.6.29
29日午後2時10分ごろ、東京都新宿区西新宿の歩道橋上で、男性がペットボトルに入ったガソリンのようなものを頭からかぶり、自分で火をつけた。男性は病院に搬送されたが、やけどを負うなどして重傷。搬送時に意識はあったという。
警視庁新宿署は容体が回復次第、男性から事情を聴く方針。
現場はJR新宿駅南口の「新宿ミロード」と「新宿サザンテラス」をつなぐ、「ミロードデッキ」と呼ばれる歩道橋。周辺では買い物客などが通行しており、一時騒然となった。
同署によると、同日午後1時5分ごろ、現場周辺にいた男性警備員から「歩道橋の鉄枠の上に、50~60代でグレーの背広を着た男性が乗って、拡声器で何かをしゃべっている」と110番通報があった。
署員が駆けつけたところ、歩道橋の上に組まれた鉄枠部分に座った男性が、拡声器を使い、集団的自衛権の行使容認や、安倍晋三首相の政策に反対する内容の演説をしていたという。
男性は1時間以上にわたって手元の紙を読み上げた後、脇に置いていたペットボトル内の液体を頭からかぶり、ライターで火を付けたという。火は、駆けつけた消防隊員らに消し止められた。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140629/dst14062916150005-n1.htm

1 件のコメント:

  1. >匿名2014年7月2日 17:04さん
    情報ありがとうございます。
    さっそく、伊勢谷氏を題材にして日記を書きました!!
    「命がけで」という言葉の意味を何か間違えているような気がします。

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