2015年10月22日

本当は間違っている心理学の話:50の俗説の正体を暴く


心理学に関して世間に広まっている、神話とも言うべき50個のウソ情報について、科学的に検証された論文を用いて否定していく本。430ページを超える分厚い本だが、13ページが巻末索引、80ページ弱が引用文献や推薦資料と「検討すべきその他の神話」である。

心理学の近縁領域で仕事をしているので、とりたてて目新しいというものはなかったが、心理学に興味がある人なら面白く読めるだろう。一般の人が好きそうな「神話」(つまり真実ではない通俗心理学)を紹介する。

・人は脳の10%しか使っていない。
・サブリミナル効果でものを買わせることができる。
・モーツァルト効果で子どもの知能が向上する。
・夢には象徴的な意味がある。
・うそ発見器は確実に嘘を見破る。
・怒りは抱え込まず発散したほうが良い。
・ロールシャッハ・テストでパーソナリティが分かる。
・筆跡にはパーソナリティが現れる。
・満月の日には精神病院への入院と犯罪が増える。

「えっ、違うの!?」と思う方にこそ読んで欲しい一冊。通俗心理学を心理学だと勘違いして、「大学では心理学を学びたい」などと思っている高校生が、科学的態度を身につける一歩にするために読むのも良いかもしれない。

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