江戸時代、土佐から遠く流されてしまい、12年4ヶ月を鳥島で過ごした長平という実在した船乗りを主人公にした小説。12年を超える島での歳月を、こうもエキサイティングに、そして叙情的に描けるものかと感動した。
読みすすめるうち、長平と一緒に無人島生活を送っているような気持ちになり、諦めにも似た気持ちに打ちのめされたり、小さな僥倖に心を躍らされたりしながらの読書時間であった。
こんなこと、他の動物では絶対にできない。ヒトという生物が生存競争で勝ち残るために選び取った武器、「脳」の凄さをひしひしと感じた。
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