後輩が20歳の若さでガンで死んだの見て安楽死は必要だと思った
癌の安楽死を認める → ALSは? → 認める → 以下膨大な数の疾患は?
と範囲が広がっていくのが怖い。
苦しくて死ぬのが確実ならば、安楽死は許されるのか?
死が確実なのは、すべての人間に当てはまる。
ということは、問題は苦しみのレベルか?
では、うつ病はどうだ?
重症だと、首つりや飛び降りなど自殺を選ぶほどの苦しさだ。
それほど苦しいのなら、うつ病患者が望めば安楽死させる方が良いのか?
治る見込みがあるのだから安楽死させるのはおかしい?
だったら統合失調症はどうだ?
治る見込みのない統合失調症患者が、幻覚や妄想に苛まれて自殺を選ぶことは少なくないが、彼らが安楽死したいと言ったら認めるのか?
癌と違って、耐え難い痛みが肉体ではなく、こころの苦しみだからダメなのか?
では線維筋痛症はどうだ?
未だ確たる治療法も見つからず、しかし重症だと痛風以上に、息を吹きかけられるだけで叫ぶほどの痛みを感じるという彼らには、末期がん患者と同じように安楽死の権利があるのか?
そう簡単に答えなんて出ない、というより正解がない。
それでも我々医療者は、生について、死について、健康について、病気について、問い続けなければならない。そういう職業である。
「健康に生きる」
「病いとともに生きる」
「健康なのに死ぬ」
「病いによって死ぬ」
この中で「健康に生きる」ことだけが絶対正義だと思っている医療者には、自分が病気になってもかかりたくない。
げきどう
返信削除>atsushi yushimaさん
削除一瞬、激動、かと思いました(笑)
こんばんは。治療法のない中枢性疼痛を抱えていますが、先週1週間で3度も激痛発作が起こりました。1度目は救急要請して救急車の音が天の救いのように思えて涙がでました。でも結局どの病院(処方のためのかかりつけと、専門医が3ヶ月に1度診察してくれる大学病院)も受け入れ不可で搬送されず。2度目からはもう助けを求めることもためらわれ、ひたすら呻きつつ激痛に耐えて、最終的には自己判断でフェンタニル増量。モルヒネは効かないけどフェンタニルはまだ少し楽になれる。でもそうやってオピオイドの悪循環にはまってますます悪化するから、オピオイドはできれば減らしていきましょうというのが主治医の方針。でも、一人でいるときに身動きも取れず、体が半身燃やされるような感覚について、自分一人でどのように対処できるのかは聞いても返事がかえってこないのです。苦しくて痛みに耐えられず、もうどうしようもなく追い詰められて正常な判断ができなくなり、とにかく効くまで手持ちの薬を飲み続けたいという思いにとらわれて、モルヒネ100錠を目の前に途方に暮れていました。死にたくないし、まだこんなところで終われない、やりたい仕事が残っている、そんな気持ちと、もうどうなってもいいからとにかく痛みを感じなくなりたいという気持ちが交錯していた1週間でした。安楽死には肯定も否定もできないけれど、今の生き地獄、拷問の中で、この病気と共に生きていけるかと言われたら自信がありません。ブログ記事の趣旨とはずれてきているかもしれませんが、何か対処法を1つでも与えてもらえたら、もっと痛みを本当に理解してくれる医療者がたくさん増えてくれたら、って強く思います。
返信削除所詮痛みは他人には分からないと言われてしまうことも辛いし、それを診察室で言われてしまったらもうどうしようもなくなります。今は我慢しかない、とか気持ちの持ちようで痛みも変わるとか、確かに一理あるんでしょうが、それを越える激痛に襲われるということを理解してもらえていないように思うのです。同じことが自分に起きたら、あるいは自分の大切な人に起こったら、その人がのたうちまわって苦しんでいる姿を見ても同じことを言えるのか、と問いたいです。
ある医者は命に関わるものではないから、と言います。ある医者はストレスをなくしたらいい、そのために仕事をやめることも1つだと、仕事を辞めて少し楽になったという患者さんの例をはなしてくれます。でも「痛みはなくならないけど、気持ちが楽になった」という話ばかり。私は仕事でストレスが多くても仕事が生きがいであり楽しみであることを理解してもらえないのです。
ただ痛みと痛みを抱える患者の心に、画一的ではなく寄り添って欲しいというのはわがままなのでしょうか。
いま、思考回路が少しおかしくなっている気がします。考えをうまくまとめられなくなっています。的を得ないコメントお許し下さい。こんな苦しい病気がある事を少しでも知っていただきたくて、先生ならこんな患者の苦しみも理解してもらえるのではと思いすがってしまいました。もしも機会があれば、線維筋痛症だけでなく、原因不明ではっきりした診断名もまだ定着していない中枢性疼痛という病気があることや、救済策がとても少なく24時間痛み続け死にそうで助けを求めた病院でも放り出される寸前の患者がいることをどうか世の中へ発信して下さい。お願いします。私一人の力ではなかなか届かなくて。。。
>Matie先生
削除中枢性疼痛という病気のことを初めて知り、ツイッターで思いつくままに書いてしまいました。
原因不明でも、なぜか薬が症状を緩和するというケースは少なからずあります。
あれこれ試す中で、抗精神病薬が効いた、ということもあります。
まずは副作用の少ないもの、許容できそうなものから試みる、といっても、懇意にしている医師がいないと、そんな実験的なことはしてくれないかもしれませんが、それでもそういう可能性があることは知ってもらえたらと思って書きました。
痛みというのは、どんな類いのものであれ、想像することまでは辛うじてできても、それがもたらす人生の苦痛、生活の障害といったものまでは、なかなか分かりません。こう書いている自分自身、考えが及びません。
薬は次々と出ています。抗てんかん薬も、新しく2つ出るようです。日進月歩とはいかなくても、確実に種類は増えています。先生が良い薬に出会えますよう願っています。