2016年4月18日

原書は面白そうだが、翻訳がちょっと残念…… 『日常生活に潜むゲーム理論』


ゲーム理論といっても、テレビゲームではなく、「囚人のジレンマ」とか「共有地の悲劇」とか、そういう類いのものである。と書いてみたものの、これらにしても見たことも聞いたこともないという人は多いだろう。どちらもWikipediaにあったので、それを貼っておく。
囚人のジレンマ
共有地の悲劇

本書の著者はユーモアセンスにあふれていて、ちょいちょいプッと吹き出すようなところがあった。きっと原書はすごく面白いのだろうと思う。しかし、邦訳が残念。すごく残念。この翻訳家の名前をググってみたら、翻訳に難点が多いというコメントがチラホラ。近年、洋書の翻訳版を読むことが増えて、翻訳家によってこちらの理解はぜんぜん違ってくるということを実感することが多い。

巻末の原注なども充実した良書であるだけに、ちょっと勿体ない気がした。この翻訳家は他にも目をひくタイトルの本を出しているだけに、今後の地雷として気をつけておこうと思う。

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