イチローや落合といった、野球ファンでなくても知っている有名打者をはじめ、多くのバッターをコーチングした天才軍師・高畠導宏の伝記。
プロ野球界に数多くの弟子を持つ彼は、50代の半ばから高校教師になること、そして教師として生徒を甲子園で優勝させることを目指す。プロ野球のコーチをやめて教師になることは実現させたものの、プロ野球界から離脱したペナルティ規則で2年間はアマ指導ができない。そして、あと1年足らずで指導者になれるという時に膵臓癌が見つかり、余命6ヶ月と宣告されてしまう。
高畠導宏という名前は野村克也の本で初めて知った。まったく知らない人の伝記を読んで面白いかどうか不安だったが、これがとんでもなく胸熱くなる本だった。
本書から2つの言葉を引用。
才能とは、逃げ出さないこと。
平凡のくり返しが非凡になる。野球ファンならずとも、誰かを指導する立場にある人には読んでみてもらいたい一冊である。
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