新選組というと人斬り集団というイメージがあって、ただそれだけの理由で10代から30代までは新選組関連の小説を忌避していた。その食わず嫌いを治してくれたのが浅田次郎の『壬生義士伝』で、それから新選組の本を何冊か立て続けに読んだ。いずれも面白かった。
そして今回、大御所・司馬遼太郎による定番の本作に手を出した。
中学・高校と歴史に興味が持てず、成績も下の下だった。挙げ句は高校の社会科教師から親が呼び出され、「数学や英語はこれだけの成績なのに、日本史がここまで悪いというのはナメているとしか思えない」とまで言われた。そんなつもりは毛頭なく、いくら覚えようとしても頭に残らなかったのだ。
興味がなかったから、とも言いきれない。英語も数学も興味なんてなかったのだから。きっと相性の問題なのだろう。だから、新選組関連に限らず歴史小説はわりと好きで読むが、歴史的なことや人名、地名、寺社名などはなかなか頭に残らない。脳の中の、そういうことを司る部分が弱いんだろう。
そんな俺でも胸熱くなりながら読めた。やはり、新選組の話は面白い。
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