2018年1月10日

内容は悪くなかったが、登場人物の多さに振り回されてしまった…… 『深度0』


阪神淡路大震災の発生時点から物語は始まる。しかし、舞台は遠く離れたN県の県警内部で、信望の厚かった警務課長の失踪がメインとなった群像劇。同じ日本国内で、震度7とも言われる地震災害が起きているにもかかわらず、N県警ナンバー2のキャリアは警務課長失踪をマスコミに嗅ぎつけられないように必死になったり、刑事課長は天下り先の心配をしたり、警察官の妻たちは互いの見栄の張り合いに躍起になったり……。タイトルの『震度ゼロ』は、そういう彼らの姿を的確に表現していると思う。

内容は悪くなかったのだが、分量のわりに登場人物が多かった。ミステリのトリックにこれだけの人物が必要だった、と言われればそうなのかもしれないが、もう少しスッキリしているほうが読みやすかったのではなかろうか。

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