プロ野球には全く興味がないのに、選手たちの人生に迫るノンフィクションはこれまで何冊も読んできた。もちろん、出てくる選手たちの名前もほとんど知らない。それでも、彼らの生きざまには惹きつけられるものがある。球場以外でも人の心をつかむ彼らは、まさに「プロ」である。
本書はドラフト外で入団した選手たちの人生を描いている。全部で7人。それぞれの分量は多すぎず、少なすぎず、適度で読みやすかった。欲を言えば、もう少しドラマチックなエピソードが豊富だと良かったかもしれない。ただ、そういう色気を出さないことこそが、著者の「ノンフィクション作家としての矜持」なのかもしれない。本書の帯を見て、ふとそんなことを考えた。
野球ファンにはもちろんお勧め。
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