2019年7月8日

事実!? 妄想!? それともホラー!? 著者の戸惑いがにじみ出る文章に引き込まれヤキモキする…… 『幽霊のような子 恐怖をかかえた少女の物語』


選択性緘黙の話、かと思いきや、もっと複雑怪奇かつ深刻で……。

これまでに読んだトリイの本では、傷ついた子どもたちが成長し、羽ばたいていく様子が描かれ、読後には爽やかな気持ちになったのだが……。本書は最後の最後までスッキリといかないままだった。読みながら、これはホラー小説なのかと思うようなところも多々あった。

とても面白かったが、多くの人に手放しで勧められるような本ではない。

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