2011年12月3日

介助は先回りせず、でも気持ちは先回りする

学生時代の実習で行ったグループホームでの介助員の言葉が印象的だった。

できたばかりのグループホーム。グループホームってのは、老人ホームとは違う。高齢者のための共同住宅といった感じ。そこで男性職員の言葉。
介助は先回りせず、気持ちは先回りする。
良い言葉だと思った。入所者の自立を大切にし、本当に必要な時にだけ手を貸してあげる。先回りした方が、職員の仕事は少ないことが多い。例えば、お茶を入れようとしている入所者がいたとして、毎回こぼすからといって職員が先回りしてお茶を入れてあげてしまっては、この入所者はもうお茶を入れることをしなくなる、できなくなってしまう。お茶を入れてあげるほうが、こぼしたお茶を拭かなくて済む分、職員の仕事は減る、楽になる。それでも彼らは、先回りした介助をしない。ただ、気持ちだけは先回りして、いついかなるトラブルが起こっても対処できるように構えておく。
職員は皆初心者で、だいぶ仕事には慣れてきました。
だけど、仕事に慣れても心は慣れてしまわないようにしています。
この言葉も心に残った。

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