2011年12月15日

空の中


空の中

面白かった、それも、『超』をつけるほど。
文章はこなれていて、ストーリーは飽きさせず、細かい設定も、少なくとも素人目にはしっかりしている。非常にクオリティの高い作品だった。

かつて、小説の書き方に関する本をたくさん読んでいた時期がある。どの本だったか、SFを書く時の大前提が述べてあって、「SFだからこそ、中心となる部分以外は手を抜かずに現実的に書く。
こうすることで、空想科学がぐっと現実味を増す」というようなことが書いてあった。
小説を書くのは好きだが、SFは思いつかないし書けないので、この指導が活きるということはほとんどなかったのだが、その後の自分の映画や小説を観賞する時の視点にはつながった。作品にいかにリアリティを持たせるかは、中心部以外が結構大事で、そこが取材不足だったり手抜きだったりすると、一気に薄っぺらなものになる。

恋愛もからんで、非常に後味の良い小説だった。あらすじは知らずに読んだ方が絶対に面白いと思う。これは自信をもってお勧め。

ちなみに、有川浩は「ありかわひろ」と読むらしい。調べてみて作者が女性だと知った。どうりで、恋する女心が妙に活き活き描かれているわけだ。

2 件のコメント:

  1. 3部読んでしまったんですけど、このシリーズの番外編が載っている本をまだ読めてなーい!読まなきゃです。

    「阪急電車」みたいながっつり恋愛系小説も面白いんですが、「3匹のおっさん」ってやつがいい感じ。続編も連載中らしく単行本化されるのが待ち遠しいこの頃。

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  2. >あっこ
    三匹のおっさんは読んでないけど、自衛隊三部作は読んで、
    さらに番外編的な『クジラの彼』も読んだぜ~。
    おっさんはまだ新しいから、図書館で借りるかな。

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