『マジカルナンバー7±2』はアメリカの心理学者であるジョージ・ミラーが提唱した、「日常的なことを対象にする限り、記憶容量は7個前後になる」というもの。
記憶に限らず、身の周りを見渡すと当てはまるものは多い。7が一番思いつきやすく、虹の色、7つ道具、七変化、七福神、七草、七人の侍など。最大である9の場合、野球のメンバー、マンガ『009』とちょっとこじつけで、最小の5だと、五穀、五体満足、ゴレンジャーと最後はちょっといい加減。
映画や小説、マンガの中の主要な登場人物が、だいたいこの法則に当てはまる。上記したように、映画『七人の侍』がまさにそうである。バスケマンガの『スラムダンク』も登場人物は多いが、チームごとに分ければ、当然のことながら7±2に納まる。小説の登場人物も、増えすぎると把握できないので、7±2程度が落ち着くと思う。芸能界を見渡せば、やはり7±2人グループが多い。EXILEは5人の時はだいたい全員把握できていたが、14人になるとアウトだ。
最近読んだ『海の底』では登場人物が多過ぎる気がしたが、ある程度キャラクター識別ができたのは作者の力量によるものだろう。
これから小説(に限らずマンガでも)を書こうと思う人は、登場人物の数なども敢えて意識しておく方が良いだろう。
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