しかし、考えて欲しいのは、救急隊員はまったくの丸腰だということ。隊員からしたら、刃物を持った人に近づくのは相当に恐い。一方で、警察官はいざとなれば銃もある、警棒も持っている、一応の格闘訓練もやっているし、酔っ払いやチンピラといったたちの悪い相手と組みあった場数もそれなりにある。
少し前にも似たようなことを書いた。
家族が突然に興奮して暴れ出したら、救急車よりも先に警察へ通報をするべきだ
大切な家族のことだから警察ではなく病院、という気持ちはよく分かるが、救急隊員を含めた医療従事者は、暴れている人から一般市民を守るためにいるわけではない。まずは警察に安全を確保してもらうことを徹底してほしい。
今回の例では、119番センターの判断で警察官に出動要請したのかもしれない。そうだとしたら、非常にナイスな判断である。
横芝光町長:死亡…自ら首を切り入水か 千葉
6日午前1時25分ごろ、千葉県横芝光町の斉藤隆町長(47)の妻(48)から、「夫が暴れている」と119番があった。県警山武署員らが駆けつけ自宅近くの栗山川に入っていた町長を救出し病院に搬送したが、約2時間半後に死亡が確認された。首に15センチ程度の切り傷があり、大量出血していた。同署によると、家族は、町長が自ら刃物で首を切ったと話しているといい、同署は自殺を図った可能性があるとみて調べている。
同署によると、救急隊の到着時、斉藤町長は水深約1メートル程度の場所で父親(76)に支えられた状態で、救急隊員が2人を助け出したという。家族は「ここ数日、食欲がなく、悩んでいるようだった」と話しているという。
斉藤町長は同町議2期を経て10年4月、現職町長を破り、町長に初当選していた。自宅周辺でぶどう園を経営している。
同町は副町長を職務代理者とする準備を進めている。同町職員は「普段の穏やかな姿からは思い浮かばないことで、驚いて言葉が出ない」と話していた。【山縣章子、荻野公一】
毎日新聞 2012年2月6日
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