妻がいきなり殺人罪で逮捕される。無実の罪を訴える妻、しかしそれは認められず実刑判決。そこで夫は妻の脱獄を画策するの、という映画。全体的にはよくできていてハラハラしたし面白かった。だけど、なんだか納得いかない、気持ち悪い。それはなぜかを考えるので、以下はネタバレになる。
この映画が気持ち悪い理由、それは夫の殺人にある。麻薬を作ったり売ったりしているチンピラを、強盗する目的で打ち殺してしまったのだ。それちょっとマズいんじゃないの? 妻は無罪かもしれないけれど、あんたのそれは有罪だよ……。しかも妻の無罪はあんたが信じているだけで、本当に無罪かどうかなんて闇の中。そりゃ麻薬を作って売りさばいているくらいだから、ロクでもない奴なのかもしれないけれど、だからといって打ち殺して良いなんて道理はない。だから、最後にハッピーエンドっぽく終わられるのが嫌だった。主人公、人を殺したこと忘れてない? もっと罪の意識に苛まれないと。
よくできた映画だっただけに、ちょっと残念。
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