2012年4月27日

金色の獣、彼方に向かう

金色の獣、彼方に向かう
恒川光太郎の短編集。今回、第25回山本周五郎賞の候補になっているようだ。
山本周五郎賞候補になった

でも多分、ちょっと厳しいかな……。恒川はデビュー作『夜市』で日本ホラー小説大賞を獲ってから、これまで第134回直木賞、第20回と第22回の山本周五郎賞、第29回吉川英治文学新人賞の候補に挙がりつつ、最終的にはいずれも賞を獲れていない。

まして本作は、これまでの作品と比べるとパワーダウン、ちょっと見劣りするレベル。決して面白くないわけではないのだが……。

それから、手元にあるのは初版なのだが、誤植が多すぎる。一作目の『異神千夜』において、「鈴華」(リンホア)という女性が出てくるのだが、これが何度も何度も「鈴鹿」と表記されているのだ。これにはちょっとガッカリ。人名にはこだわろうよ、校正さん。

4 件のコメント:

  1. 最近の受賞作品の傾向を見ると厳しいかもですね。
    でも名前も売れ出しましたしどうなるんでしょう。

    昨年の受賞作品の「ふがいない僕は空を見た」は中々の作品でした。テーマもはっきりしていたし、テーマ性を重視してあるのかなぁ……。

    昔はファンタジー色が強い作品が受賞してたような気がするんですが。

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    1. >あー太
      俺は今回も逃すと思ってるw
      そう考えると、不遇ではあるね。

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  2. 今晩は、数日前にてんかん関連で見つけさせていただいて、それから楽しく読ませていただいています。私も免許的には同業者なのですが、精神科関連には全く疎いです。一般内科なので うつ 認知症 不眠症 パニック障害 と思われる方が入り口として受診されます。出来る限りそれなりの科に紹介したいとは思うのですが、なかなかそうもいかないことも多く、足りない頭をひねってああでもないこうでもないと試行錯誤することも多いです。好きな分野は在宅医療。特に悪性良性を問わず看取りです。年間10人程度御自宅で看取らせていただいており。好評を頂いていると信じております。時代の流れもあり、増える一方で、50人になんなんとする在宅患者一覧を見て、制限かけるべきか悩んでいる今日この頃です。近所の仲良し医者と連携はとっていますが、なかなか気軽には頼めませんしね。    何が言いたいか?そうそう、さくらちゃん、賢そうでかわいいですね。ん??貴方にエールを送りたかったのです。出来ることがあれば支援したいけど、ないですよね。  これからも、頑張ってください。ファンですよ!!御迷惑でしょうが!!!!
    どういうわけか、名前をさらす覚悟で公開ボタンを押したら URLに不正な文字が含まれています となるので、匿名で送らせていただきます。 奈良の坂根と申します。宜しくお願いします。

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    1. >奈良の坂根先生
      そんな名乗られなくても……!!

      在宅50人ですか……。それはかなり凄いですね。一日10人でも平日が潰れてしまう……。今の日本の中で、そこまでの在宅をされている先生って、どれくらいいらっしゃるんでしょうか。俺は詳しくないので分かりませんが、結構稀有な部類に入るんじゃないかと考えています。今の医療制度でそこまでされるなんて、熱いです。そんな先生からファンと言っていただけるのは非常に光栄です。

      もうすぐ家も3人と1匹暮らしになります。そうしたら、また写真もたくさんアップしますので、成長を見守ってやってください!!

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