2012年6月9日

帰還―ゲド戦記〈4〉

帰還―ゲド戦記〈4〉

前3作で完結したかに思われたゲド戦記だったが、その18年後に発表されたのが本作。おいおい時間空けすぎだろ、『ハンターxハンター』の富樫でさえそんなに休まないぞ。と、それはさておいて、はやり18年という歳月は長かったのか、これまでのゲド戦記とはちょっと毛色の違う物語となっていて、男尊女卑とか女性の地位向上とか、そういう部分がテーマになっている。

また、現代社会でバリバリ仕事をしている男性が定年で引退した時、そこに何が残るのか、何を求めるのか、何を見出せるのか、そういった部分も考えさせるような内容となっていて、これまでの4巻通して『ゲド戦記』が普通の「剣と竜の世界」での冒険物語とは違うと感じる。そもそも4巻では冒険など一切しないのだから驚きだ。

手放しで、面白い! という勧め方はできない本ではある。

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