2012年6月14日

アースシーの風―ゲド戦記〈6〉

アースシーの風―ゲド戦記〈6〉

実際に読んでいるのは単行本のため、岩波少年文庫とは5巻と6巻が入れ替わる。

それはさておいて、本作は前4作と比べて面白さが増していた。これまでの作品の面白さを俺の感性で並べると、『本作>3>4>2>1』となる。ゲドが主人公である1巻は俺の好みに一番合わなかった。

この物語を読みながら、俺は小野不由美の『十二国記』を思い出す。世界観というか、世界設定というか、そういう細かい部分をしっかり練っているところが素晴らしい。ただし、説明的になるとどうしても退屈にもなってしまうのだが、特に『十二国記』はそのあたりが巧かった。

ゲド戦記は、読むならやはり1巻から、ということはなく、俺なら3巻からをお勧めする。「3→2→1→4→本作」というのが読みやすいんじゃないのかなと、そういうふうに思う。特にゲドの活躍を期待している人たちにとっては、この流れが一番良さそうだ。

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