2013年1月1日

淡々と迎える2013年

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妻とサクラが先に帰省しているので、一人で淡々と迎える2013年である。昨夜は23時には布団に入り、本を読んでいるうちに眠ってしまった。いつ日付けが替わったのかも分からない。朝は朝で、一人で起きてエアロスミスの新譜『Music from Another Dimensionを爆音でかけながら帰省の準備。

今年は指導医が去っていく年。勤務体制が大きく変わる。俺が医長となる可能性が非常に高い、というどころの話ではなく、精神科医が一人しかいない事態になってしまう恐れが、いや、恐れと言うよりほぼ確実にそうなりそうなのだ。

指導医は、以前に勤めていた精神科救急病院で、「ハード・ワーカー」「ワーカホリック」「こなす仕事の量がはんぱなく多い」など評判を受けていた人だ。そんな先生が、
「この病院を独りでやれと言われたら、俺でもムリ。うつ病になる」
というくらい、当院精神科の独り診療はハードだ。

一般的に、医師の数が半分になれば仕事が倍になる、わけではなく、人員が減れば負担は指数関数的に増える。保護室を抱える病棟では、365日、一日の休みもなく医師が診察をしなければならず、また精神保健指定医が島内不在ということも許されず、したがって来年度一年間は、応援を頼める夏休み以外、一日たりとも休みがないという状況になる。これで精神的・肉体的にまいらないほうがおかしい。

このまま一人でやり続けろと言われるなら、病院側と交渉して、一年後の元日には退職を考えているかもしれない。体を壊してまで続けようという闘志はないし、そもそも俺が体調を崩した時点で当院の精神科は崩壊するのだから、病院側が俺一人に任せ続けようとする限り、当院精神科は遅かれ早かれ潰れるわけだ。家族を抱える身として、妻や娘の生活のほうが大切だし。

新年早々、ちょっと暗い話になってしまったが、正月はネット過疎しているだろうし、これを読む人も少ないだろうし、まぁ良いか。

今年もサクラの写真を中心に、精神科の話、ニュースに対するコメント、本や映画や音楽の感想など、寄せ鍋のごとくブログ更新していきますので、どうぞよろしく。

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