2013年1月13日

去年はいい年になるだろう

去年はいい年になるだろう(上) 
タイトルのチープさ、それからAmazon紹介文の魅力のなさから敬遠していたが、レビューは結構良い。山本弘の本はクセがあるけれど、これまで読んだ数冊で大ハズレというものはなかった。むしろ新鮮で面白いものが多かった。よし、ならば本作も、と思って読み始めてみて、最初の十数ページでは退屈さを予感した。そして、その後すぐに、完全に惹きこまれた。途中、いろいろと実在する登場人物が登場し、それぞれにちょっとした説明がついた時などは、同好会で書いている小説じゃないんだから勘弁してくれよ、という気持ちに少しなったけれど、安田均(俺が大好きなドラゴンランス・シリーズの翻訳者)、小川一水(SF小説家)が出たあたりでは「オーッ」となった。

それはともかく、内容は一流。SFとはいえ、難解なことなど何もない。これを読まずにいるのはもの凄く勿体ない。ぜひぜひご一読を。

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