2014年3月12日

直観を科学する―その見えざるメカニズム

「pad」と「bad」を発音しろと言われたら、ほとんど全員が苦もなくできるだろう。では、それぞれを発音する時に、声帯や口がどう違って動いているのかを説明するよう求められると、途端にできる人の数が少なくなる。

直観を科学する―その見えざるメカニズム

「直観」とは、これに近いものかもしれないと本書は言う。つまり、何げなくできているものだが、どういう仕組みになっているかというのは説明しにくい。これは確かに面白い例えだ。

本書では全体を通して直観についてあれこれ考察したり、様々な実験結果を紹介したりで、興味深いものも多々あるのだが、正直なところ訳がちょっとイマイチで……。もの凄く下手な訳というわけでもないのだが、読みやすくて素晴らしいと褒めるわけにはいかないレベルだ。

そして何よりこの本、3990円もするのだ!! 約4000円である。これは高い。同様の内容を扱った本で、もっと安いものはいくらでもあるし、そういう本をすでに何冊か読んできただけに、これは少々痛い出費となってしまった。

図書館寄贈はしないけれど、手元に置くほどでもなく、実家の書庫レベル。

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