2015年7月29日

邦題が購買層をミスリードしているが、中身は非常に良い! 『ポジティブな人だけがうまくいく 3:1の法則』


本書のメインテーマは、ポジティビティである。ポジティビティとネガティビティの比率が3:1以上、つまりポジティビティがネガティビティの3倍以上ないと人生が「繁栄」せず「沈滞」するというのがタイトルにもなっている「法則」である。

ポジティビティがちょっと減って、たとえば2:1ではダメなのか? ダメなのだ。では2.5:1ではどうか? やはりダメなのだ。とにかく3:1以上ないと良い循環に結びつかないことが多くの研究・統計で明らかになった。つまり「3:1の法則」である。

ただし、ネガティビティをゼロにする必要はない、というよりゼロにすることは不可能であるし、ネガティビティが絶対悪というわけでもない。むしろ人生に必要なネガティビティだってある。

こうした筆者の主張を踏まえてみると、この邦題『ポジティブな人だけがうまくいく』はトンデモなく購買層をミスリードしている。筆者は決してそのようなことは主張していない。

ポジティビティとネガティビティの比率を3:1にするためには、ポジティビティを増やすか、ネガティビティを減らすか(ゼロにできないことは筆者が繰り返し強調している)しないといけない。どうすればそうできるか、そうしたことに関して様々な実験と統計から得られたことを解説している。

本書の原題は『Positivity』と非常にシンプルである。邦題をつけた人間は筆者の意図をはき違えているか、売るための手段としてそうしたのか……。後者なのかなぁ。

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返事が遅くてすいません。