2016年8月22日

これは数学者による『深夜特急』だ! 『若き数学者のアメリカ』


数学者によるアメリカ留学記なのに、読みながら沢木耕太郎の名作『深夜特急』を思い出した。

胸が高鳴り、時に目頭が熱くなり、そして一流のユーモアに笑わされる。数学者ってこんなにも日本語が上手なのだなぁ、と感心したのだが、なんと著者の藤原正彦は新田次郎(『孤高の人』は名作!)の息子とのこと。母は藤原てい(こちらは未読)。なるほど、日本語が巧みなはずだ。

本書があまりに面白かったので、著者のイギリス留学記である『遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス』も読むことにした。

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