2017年5月11日

医療における取り違えについて

注射部位を指示するときに、「右肩」「左肩」ではなく「みぎ肩」「ひだり肩」と書くようにしただけで、取り違え報告はほぼゼロになった。

外科での左右取り違えの結果は深刻だ。かつては左右を取り違えて健康な側を手術することが稀ではなかった。これを解決したのは、今ではどこでも常識的にやっている「術前に患者の手術する側の手足に油性ペンで印を書く」ことだ。

産科での赤ちゃん取り違えも、生まれた直後に油性ペンで赤ちゃんの足に「志村ベビー」のように名前を書くことで激減した。これも今ではほとんどの病院で当たり前のように行われているが、かつては当たり前ではなかった。

ほんの小さな工夫で、お金もかけずミスを減らせる方法が、他にももっとたくさんあるはずだ。

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