主人公の可南子は38歳のシングルマザーで新聞記者。8歳の息子「孝太」とは遠距離親子である。タイトルからはプロ野球メインの話かと思ったが、実際にはあまり野球は出てこない。トライアウトの場面もあるにはあるが、それもあまり本題ではなかった。
ではなぜタイトルに「トライアウト」を用いたのかと少し疑問だったが、可南子という女性の人生における再起、復活をかけた「トライアウト」と考えれば、なるほど納得がいく。
面白くて一日で読んでしまったが、一日で読める分量ということでもある。したがってストーリーは面白いが、表面をさらっと撫で上げたような中身でもある。池井戸潤が好きな人、特に
『ルーズヴェルト・ゲーム』が面白かったという人なら楽しめるのではなかろうか。
ちなみに、著者はなんと看護師だったらしい。
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