2018年4月19日

腫瘍内科医の友人も勧めている名著 『医者は現場でどう考えるか』


腫瘍内科医の友人も勧めている名著。

著者のグループマンはハーバード大学医学部の教授。一般人向けと書かれてはいるものの、医師が読んでもすごくためになる本だ。

また、「この本を書くにあたって、精神科医については奥が深すぎるので除外する」と精神科を持ち上げるようなことが書いてあるが、実際には精神科医が読んでも参考になることが多く、また刺激的だった。

本書は翻訳者・美沢惠子の力量も素晴らしい。医師でこそないものの、国際化学療法学会、国際移植学会、アレルギー・免疫学会、小児科学会、救急医療学会、看護学会などに所属し、医学論文の翻訳に従事しているようで、さすがと頷くレベルの訳に仕上がっている。

医療者・非医療者にかかわらず、多くの人に勧めたい本。

ただし、値段が高い。現時点では中古でも1000円超える。これは購入者泣かせ。これくらいの値段にしないと執筆者・訳者・出版社の利益が出ないのも分かるのだが……。図書館にあれば理想か……。

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