2018年6月29日

ちょっと古いが読む価値はある 『アルコール依存症に関する12章 自立へステップ・バイ・ステップ』


アルコール依存症に関して、わりに読みやすい新書。初版が1986年と、30年以上前なのでちょっと古めかしい部分もあるが、わりと良い本だと感じた。

中でも勉強になったことを以下に記しておく。

アルコール依存症の夫をもつ妻は、夫が断酒した直後の時期に心身の不調を訴えることがあるらしい。
妻にとって夫の断酒はうれしいことながら、長年の習慣を変えることは大変です。中には、夫の断酒後に身体的な不調や精神的不安定さを訴える例もあります。また、大半の妻たちは、夫の断酒開始当初は、生活の中で緊張感が増します。「飲んだくれていたときの方が楽だった」というわけです。
断酒開始当初の酒害者は、彼自身としてもイライラした精神状態にいます。その雰囲気の中で妻も緊張します。
依存症の人を支援するにあたって、今後この点は特に留意する。

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