アメリカで探偵として働く日本人、サム・永岡(サムは単なるニックネームで、生粋の日本人。本名はオサム)が主人公。
決してタフガイではないが、軟弱ということもなく、わりと平凡で中肉中背的なキャラクター。それなのに、どういうわけか魅力的。このあたりが、さすが真保裕一という気がする。
物語にはサイコパスと言って良いような主要人物が出てくる。サイコパスの特徴をよくとらえている描写に感心した。そして巻末の参考文献に
河合隼雄の『子どもと悪』が挙げられていて驚いた。
わりと綿密に取材・調査をするという真保裕一らしい作品。面白かった。
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