2011年12月3日

究極のバリアフリー

バリアフリーなんて、そんなものやめちまえ!!

と、ときどき思う。いや、バリアフリーそのものは素晴らしい。それは確かだ。確かなんだけれど、どうにも違和感を感じる時がある。

例えば、歩道に敷き詰められたデコボコ。全盲の人にとっては、あれを頼りに歩けるから良いらしい。しかし、車イスの人にとっては邪魔らしい。これは、あるハンディキャップ・コメディアン(名前忘れた※)が言っていた。

バリアフリーのための設備を見てみると、
「これだけ整えてあげたんだから、あとは自分でできるでしょ?」
って感じを受けることがある。
俺が勝手にそう思っているだけなんだけれど。


究極のバリアフリーってなにか。それは、やっぱり人の手だ。俺はそう思っている。人が手を貸すことが一番のバリアフリー。どんなに予算のない地域でも、道行く人さえいれば完成するバリアフリー。

俺の好きな英語の表現が、
“ May I help you ? ”
直訳したら、
「お手伝いしても良いですか?」
とか、
「お手伝いさせていただけますか?」
とかかな?
で、日本語では、
「いらっしゃいませ」
なんて訳されもする。お店に入ったら “ May I help you ? ” って言われる。空港でも “ May I help you ? ” って言われる。どこに行っても、 “ May I help you ? ” って使われるから、言う方も言われる方もこの言い回しに慣れている。そして、困った人を見かけた時にも、“ May I help you ? ” これが良い!!
言い慣れてるから言い易い。言われ慣れてるから違和感がない。日本で困っている人を助けたい時に、
「お手伝いしましょうか?」
って言いにくい。言い慣れていないから。
言われる方の気持ちは分からないけれど。

“ May I help you ? ” に匹敵するような良い言葉がないかなぁ、なんて考えていた時に、俺はハッと気付いて恥ずかしくなった。本当に大切なのは困っている人や困りそうな人の手伝いをすることであって、そのためにどういう言葉を使うかは二の次の問題なんじゃないか。どんな言葉を使っても、やってみると意外と受け容れてくれることが多い。

だけど、やっぱりきっかけの言葉は欲しいよね。そこで俺なりの数少ない経験を通して考えてみた。困っている人を助けようとして、思わず「大丈夫ですか?」なんて言っちゃうけど、これはちょっとダメ。「大丈夫じゃないです」って言いにくいから。
俺的に良いんじゃないかって思う言葉は、
「お持ちしましょうか」
「押しましょうか」
「手をどうぞ」
こういう具体的な言葉で、肯定的な表現。
「はい、ありがとう」って言ってもらいやすいんじゃないだろうか。


こう思いたって、ある日、車の運転席から車イスに降りるのに苦労している人に声をかけた。そうしたら、ものすごく迷惑そうな顔をされた。人の手によるバリアフリーは、互いの心のバリアもなくさないとうまくいかない。



※思い出した。ホーキング青山だ。

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