2011年12月13日

子どもらしい詩が胸をうつ 『一年一組せんせいあのね』

小学校一年生の子らが書いた詩。純粋な視点や心に胸をうたれた。子どもらしい誤字もたくさんあるが、担任の先生がそのまま掲載している。いくつか引用しよう。
「おとうさん」  やなぎ ますみ

おとうさんのかえりがおそかったので
おかあさんはおこって
いえじゅうのかぎを
ぜんぶしめてしまいました
それやのに
あさになったら
おとうさんはねていました
「やきもち」  さこだ しげあき

やきもちいうたら
おとことおんなが
あいしあうことや
「じしん」  すみたに なみ

さんかんびのひ
がっこうからかえったら
おかあさんに
「こたえがわかったときは じしんをもって
しっかりてをあげなさい」
といわれました
これからは
じしんをもってこたえようとおもいました
せんせい じしんてなんですか
「やすいけしょうひん」  よしむら せいてつ

おかあさんが
「きょうやすいけしょうひんこうてきてん」
ゆうたらおとうさんが
「なんぼええけしょうひんつこうても
むだやゆうことがやっとわかってんな」
とわらいながらゆうた
やすいけしょうひんは
おとうさんのへやーとにっくやった
「よめさん」  よしむら せいてつ

おかあさんがぼくに
「けっこんするんやったらぶすとしいよ」
とゆうた
「なんでや」ゆうてきいた
「ぶすは3日したらなれるし
べっぴんは3日したらあきる」ねんて
ほんならうちのおとうさんは
もうなれたんや
ほんでもぼくはべっぴんのほうが
やっぱりええわ
「へんなこと」  にし あきのぶ

ねるときは
もっとおきときたいのに
おきるときは
もっとねたい
「おとなのいうこと」  のりまつ ひろみ

おとうさんとおかあさんが
「人をつかうものは うえの人がうごかんと
下の人もうごかん」
と はなしとった
わたしが
「おかあさんもべんきょうしてへんから
ひろちゃんもせんとこ」とゆうたら
「このこあほなことゆうな べんきょうをしとかんと
大きなったらこまるよ」
ゆうて あたまをたたかれた
おとなのゆうことようわからんわ
一年一組せんせいあのね―詩とカメラの学級ドキュメント


ほかにもたくさんの詩がある。ぜひ読んでみて欲しい。

ここではよけいな感想は書かんとこ。

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