抗不安薬、いわゆる安定剤は、通常は緊張を抑えて不安な気分を鎮める。ところが、この安定剤を飲んだ後から興奮をする人が稀にいる。これはどういうことだろうか。
安定剤は、アルコールと構造が似ている。アルコール依存症の人の治療の場合、離脱症状の予防にセルシンという安定剤を用いるくらいだ。これは、アルコールの替わりに、構造の似たセルシンを体内に入れるという治療である。
アルコールに似た安定剤は、緊張をほぐし、不安を和らげるのだが、そこはやはりアルコールの親戚のようなところがあって、自分の自我をぐっと抑えている抑制系という部分まで解除してしまう。酒を飲んで興奮する人がいるのと同じようなものかもしれない。
では、どういう人が安定剤で興奮するのか。それは、普段から自分をグッと抑えて、不平不満をあまり言わないような人だと思う。感情を理性で厳しくコントロールするタイプの人である。そういう人が抗不安薬を飲むと、抑制系である理性が緩んでしまって、それまでのその人からは考えられないような興奮が出てしまうのかもしれない。
昔、アタPを静注して興奮した児がいました
返信削除>タニP
削除同じ感じのことが起きてるのかもしれんね。