『A3』で衝撃を受け、そのついでに同じ著者の『職業欄はエスパー』を読んでまた衝撃。森達也の本を何冊かまとめ買いしたのだが、その純粋な姿勢には少々疲れることもあってしばらく放置していた。そろそろ手を出すかと決心し、思いきって腰を上げて読み始めた本書。
「A」―マスコミが報道しなかったオウムの素顔
森達也の本は、実際に読んでみないとピンとこないと思う。抜粋したり要約したりすると、そこにある森が伝えたかったはずの何かが欠けてしまって、ねじ曲がって伝わってしまいそうな気がする。決してオウム擁護の本ではないし、かといってオウム批難では決してなく、森が社会とオウムの間に立って煩悶して創りあげた本という感じ。
1ヶ所だけ、ほとんどの人が知らないであろう事実を引用する。
「破防法を適用しなさい。しかしオウム以外の団体には今後ぜったい適用しないで欲しい」
破防法弁明で発言を求められた麻原彰晃が、公安調査庁受命職員に向かって述べた言葉である。
お勧め。
いつも無知な私に色々な世界を見せて下さり感謝しています。
返信削除エキサイトブログにリンク貼らせて頂きましたのでお知らせ致します。
>Kazu-chan。さん
削除ありがとうございます。
こちらからもリンク張りました!!