2013年8月23日

過保護なニュースたち

猛暑である。それはもう、各地で観測史上でどうこうと言われるくらいに、全国的にもの凄く暑いようだ。さて、毎朝ラジオを聞く俺は、毎回のように引っかかることがある。それは、

「本日も最高気温が○○度を超えると予想されています。皆さん、不必要な外出は控えるように~」

といった文言だ。気象庁がその日の最高気温を予測するのは問題ないし、不必要な外出を控えるように促すのも良いだろう。しかし、それはラジオという媒体を通じて広めるべき情報なのだろうか?

例えば、朝降っている雨が大雨になりそうだとか、雪が積もって大変なことになりそうだとか、台風がこっちに来ているとか、そいういうことはテレビやラジオを通じて情報提供してもらうほうが良い。なぜなら、目の前で降っている雨や雪、吹いている風がどれくらいのものでいつまで続きそうなのか、一般人には分からないからだ。

しかし、気温は違う。暑いか寒いか、そんなもの誰だって分かる。それをわざわざテレビやラジオで、「今日は炎天下になるから外出を控えろ」と注意するなんてバカげていると思わないのだろうか。そこまでしないと、日本人はバカみたいに炎天下に突入して倒れるのだろうか。いや、逆の言い方のほうが良いか。むしろ、こう問いたい。炎天下に特攻する人たちはテレビやラジオの忠告を素直に聞くのだろうか。

テレビもラジオも、もちろん活字媒体も、どういう人を対象としているか意識しないと無駄な事実(それは情報とは言えない)の羅列になる。例えば新聞の中の難しい漢字を平仮名に置き換えたところで、新聞を読む人の層はある程度決まっていて変わらない。むしろ平仮名だらけの新聞に嫌気がさす人のほうが多いはずだ。それと同じで、何でもかんでも「マスコミが想定する一般庶民」(どうやら相当にバカだと思われている)を対象にして発信すると、ただただウンザリする冗長なものになるだけだ。

改めて問う。
「暑いから外出を控えましょう」
そんな忠告を期待している視聴者層ってどんな人たちなんだ!?


7 件のコメント:

  1. 不必要な、ってところがポイントでしょうかね。
    必要がある人は、例えば仕事とか約束があるとか、そうゆう人は覚悟して出かけるしかないけど、
    必要はないけどなんとなく、散歩とか?ちょっとした買い物なら、夜にしてね、みたいな?
    気温36度を超えると、小学校では屋外の運動は中止にするように通達?が出るので、そんな予報の意味もあるのかな?

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  2. あ、途中で送っちゃいました。
    対象にしてるのは、例えばお年寄りとか?小さい子供の保護者(親に限らず?)とか、なんですかねぇ。
    不必要な外出を控えろと言われて控えられる人、ってことですよね。
    そうゆう人は層を対象に番組作ってるってことなんでしょうか。

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    1. >匿名2013年8月23日 23:51さん
      まさに『不必要な外出を控えろと言われて控えられる人』を想定しているのだと思うのですが、そういう賢明な人は、わざわざそんなことを言われなくても控えると思うのですが、そうでもないんでしょうかね……?

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  3. テレビの話ですが、
    最近の視聴者の大半である低学歴層をターゲットに番組製作しているから最近のテレビはつまらない、って言ってる人がいました。

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    1. >匿名2013年8月24日 11:19さん
      俺も、めっきりテレビを観ることが少なくなりました。たまに見ても、くだらない、この一言に尽きるものばかりです。

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  4. でも最近は雨でも局所的に降るから予報が役に立たなかったりしますよね。
    本日の京都市内、左京区市原、傘がないといけないくらいの雨。京都市烏丸鞍馬口あたり、霧雨でした。堀川五条、晴れ。京都市南区九条あたり、雨。てな具合で同じ京都市内でももうばらばら。(外回りから帰ったみんなの報告)
    なのでテレビの天気予報とか予想気温とか全くあてにしてません。
    熱中症にたいする慣性というか、普段から外で活動してる人とかエアコンをぜんぜん使わない人と、汗かくの嫌いでエアコン使いまくってる人とで全然違うからほんと余計なお世話だと思います。
    電気の検針の仕事してるとその日中にまわるエリアが決まってるからいくら猛暑日で熱中症の危険があろうとも絶対仕事で日中に外回りしなくてはなりません。そんなふうに絶対屋外で仕事をしなければならない人にそんな忠告は無用っいうか、不要ですから!!

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    1. >ぺんたさん
      そう、余計なお世話だし、聞いた人がどれくらい参考にするのか分からないし、いったい何のためにやっている放送なの? という感じなのです。

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