「%」は生活の中で馴染み深いものだが、その扱いや解釈にはちょっとした落とし穴がある。
「ある株価が1990年から2000年の間に50%下がったが、2000年から2010年の間には95%上昇した」
と聞いたとしよう。さて、1990年と2010年の株価は、どちらが高値なのだろう。
1990年の株価を1000円とする。それが2000年までに50%下がれば500円である。そこから2010年までに95%上がれば、「500+500x0.95」で975円となる。1990年の1000円のほうが高いのだ。
いや、そんなこと言われなくても分かっている、という人は良いとして、ちょっとでもアッと思うところがあった人には本書を勧める。
統計という名のウソ ― 数字の正体、データのたくらみ
文系の人間には、必読の書かもしれませんね。
返信削除この手の数字のマジック?で、金融機関に騙されると言うか、営業に引っかかる人が後を絶ちませんから。
>ししとう43さん
削除確かに文系必読かもしれません。
いや、大学乱立の時代である今、理系も含めてすべての人が読んでおいた方が良い本な気がします。