2015年1月4日

正月休みの読書は不作だった

年末年始で6日間の休みをもらったのだが、その間の読書がどうにも不作続きで哀しかった。

面白くなくて途中で放りだした(損切り)本について書くことはしないようにしていたのだが、今回は4冊連続の損切りだったため書いておくことにする。

いずれもAmazonレビューの評価が高いので、ぜひそちらも確認して欲しい。

Amazonで★4.2
途中から流し読み。作者がユーゴスラヴィアに興味があるのはよく分かった。だが、小説としては非常に説明くさい。チンタラした進行、そう驚愕でもない結末と、その結末を知ってもさほど大したこともないと感じる伏線。こういう小説で★5つと4つが多いことに驚かされる。


Amazonで★4.2
難解な宗教SF。これを楽しむためには宗教や哲学に関して相当の造詣の深さが求められるだろう。★5が圧倒的に多いところに、レビュアーの誇り高さ、というか、鼻高々さを感じてしまう卑屈な俺。


Amazonで★3.9
『反・進化論講座』という難しそうな主題に惑わされてはいけない。むしろメインは副題の『空飛ぶスパゲティ・モンスターの福音書』のほうである。内容はバカバカしいものの、決してただのバカ話ではなく、進化論を否定したインテリジェント・デザインに対する痛烈な皮肉である。非常に優れた皮肉ではあるのだが、1冊丸ごとを時間をかけて読むほどの価値はないと判断した。


Amazonで★4.6、ただし母集団は平成26年1月4日時点で7人。
吉村昭の短編5つをおさめた本。表題作の『磔』と、実在したやや破天荒な医師の哀しい最期を描いた『コロリ』は面白かったが、その他のはちょっと楽しめなかった。最後の『洋船建造』は流し読みさえしなかった。


現在、積読の本が200冊くらいあるので、そのうち4冊が短期にはけたというところに、ささやかな慰めを感じる今日この頃であった。


【教訓】
Amazonのレビュー・トラップには気をつけなければいけない。

2 件のコメント:

  1. 百億の昼と千億の夜より 11人いる
    の方が面白いですよ

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    1. >匿名2015年1月5日 18:01さん
      「11人いる!」は中学生の頃だったかに読みました! ちょっとハードでしたが、面白かったです。
      そうか、『百億の~』のコミック版は、あの作者さんによるものなんですね、知らなかった。この原作のほうはハードを通りこして、マニアックでした(笑)

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