「~のである」が多用された、やや癖のある文体が気にはなるが、中身は充分に面白かった。専門家向けではない一般書だが、精神科医である自分が読んでも参考になることは多かった。
中身をあれこれ書くよりも、目次を抜き書きするほうが参考になると思う。以下はあくまでも全部ではなく、タイトルが面白いものを抜き出している。
- ストレス「悪」論の時代
- ストレス下で症状を呈す人のほうが正常なのである
- 恐怖のトイレ人「類」考
- 主婦と住居と狂気と
- 蒸発願望について
- 「正常な心」についての極私的定義
- 性格に良し悪しはない
- 心の安定装置について
- “好き嫌い”に理由はない
- 自惚れのすすめ
- 新「親馬鹿」のすすめ
- 「思いきりの悪さ」のすすめ
- 病むことのすすめ
- 安心のための十ヶ条(そのうちいくつかをピックアップ)
- 逃げられるだけ逃げよ
- 浮気せよ
- 時々、自分にきびしく
- グチをいえる人を二人つくる
- いつも悪いほうの結果を予測しておく
- 自分の生活のくせ、パターン分析をしておく
- 職場の同僚が潰れたとき、復帰してくるとき
文章量もそう多くないので、軽い感じで読める。著者もストレスを抱えている人が気楽に読めるものを意識して書いているとのこと。息抜き読書にどうぞ。
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