何が良かったかをいちいち書き残しておけないほど、含蓄に富む示唆の宝庫であった。
一つだけ、『「傾聴」の技法化』というタイトルから紹介しておく。
「傾聴」とは、どんな医療の本にも書いてあるが、では傾聴の何が良いのか、どう治療的なのか、そういったことまでは書いていない。確かに傾聴は説明不要で、理屈抜きで良いものである。ただし、理屈がないから、錦の御旗になってしまって技法の向上もない。ほとんど倫理的な努力目標みたいなものになってしまう。
こうしたことを神田橋先生が語って、では「傾聴を技法化するにはどうしたら良いか」ということが書かれている。具体的には本を買って読んでもらうほうが良い。1000円にも満たない投資で、あれこれ考えたり身につけたりできるリターンの多い本である。
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