2016年7月20日

愛すべきバカ、アメリカ! 『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか』


「リアル・アメリカの伝道師」である町山智浩による「日本人が知らないアメリカを伝える」エッセイ。

あとがきで著者は、こんなことを書いている。
僕が書いているようなヘンテコな話を読んで「アメリカに住んだことがあるが、こんなバカな話は聞いたことがない」などと言う日本人がいたりします。
でも、アメリカに住んで日本に向けて情報を発信する人々は、みんなエリートです。
(中略)
でも僕の周囲にいるのは、(中略)、要するに僕と同類のボンクラなわけです。
だから、テレビで紹介されるような「先進国」「超大国」「オシャレ」「カッコいい」「自由の国」なアメリカではなく、保守的で、根深い差別が存在していて、度を超したバカがいて、科学よりも宗教を優先してしまう風潮が残っている、そんなアメリカが紹介されている。

この人の映画評論も面白いけれど、リアル・アメリカの話も良い。アメリカ幻想を打ち砕きながらも、町山氏自身はアメリカのことが好きなんだろうな。そりゃそうだ、なんだかんだ言いながらも、町山氏はずっとアメリカに住んでいるのだから。アメリカのおバカな側面を伝えながらも、アメリカへの愛情が感じられる一冊。

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